RISC-V ディストロ

はじめての RISC-V はここから

どの板でどのディストロが動くのか、イメージの入手先、つまずきどころ。各社 wiki に散らばった情報を一か所に。まず起動、性能はあとで。

ここで解決するのは「まず動かす」ということです。 RISC-V のソフトウェア対応は各社の wiki、フォーラムの投稿、GitHub の README に散らばっていて、初心者がつまずきやすいのは「イメージを間違える」「U-Boot の版が合わない」「シリアルを繋いでいない」の 3 つです。ここではディストロ、開発ボード、そして両者の対応関係を 1 か所にまとめ、各項目に確認日と出典を付けています。

まず はじめかた で順番を確認し、対応表 でその組み合わせが動くかを見てください。困ったときは、まずディストロとボードのページにある「つまずきどころ」を読んでください。

各結論には確認日と出典があり、全一覧と判定方法は出典と謝辞 にまとめています。

RISC-V に本当に対応しているディストロ

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Debian

アップストリーム対応

ベース独立

Debian は今回のリストで唯一、riscv64 を正式なリリースアーキテクチャに含めている独立系ディストリビューションです。派生には Deepin や RevyOS など、Debian をベースにした riscv64 システムもあります(個別の検証はしていません)。

Ubuntu

アップストリーム対応

ベースDebian

Ubuntu はボード対応が最も細かいところです。公式がボード別に preinstalled イメージを出していますが、26.04 からはハードルが RVA23 に上がり、古いボードは 24.04 LTS に留まります。

Fedora

コミュニティ移植

ベース独立

Fedora には公式の RISC-V SIG と継続ビルドがありますが、riscv64 はいまも「not officially supported」と明記され、イメージは alt チャネル配布です。日常利用に問題はありませんが、公式サポートの位置づけは Debian や Ubuntu とは同じではありません。

Fedora-V Force (FVF)

ベンダー派生

ベースFedora

FVF は別チームが Fedora のソースから独自に再ビルドした RISC-V イメージで、Fedora 公式リリースではありません。公式 SIG のイメージより対応ボードが広く、箱から出して動く Fedora 環境が欲しい場合に実用的です。

RevyOS

ベンダー派生

ベースDebian 13 (trixie) の rootfs + XuanTie カスタム 6.6 カーネル(TH1520/SG2042 BSP)。旧版 20240720 は Debian 12 + 5.10 カーネル

TH1520 ボードでの事実上の標準システムです。LicheePi 4A と Milk-V Meles は出荷時/公式チュートリアルで RevyOS を書き込む前提になっています。初心者にはまずこれですが、ミラーサイトの方がドキュメントより新しく、日付はミラーサイトのディレクトリで最新のものを選んでください。

Bianbu

ベンダー派生

ベースUbuntu 24.04 LTS(Bianbu 2.x、K1)/Ubuntu 25.04(Bianbu 3.x、K1)/Ubuntu 26.04(Bianbu 4.x、K3。ベンダーフォーラムの説明で、公式ドキュメントに版ごとの明記はなし)+ ベンダー BSP カーネル 6.6 LTS / 6.18

K1/K3 ボード(BPI-F3、Milk-V Jupiter、MUSE、Pico ITX)で唯一、公式のデスクトップ環境が用意されているシステムです。GNOME/LXQt が最初から入っており、中国語ドキュメントも揃っていて、初心者に最も向いたベンダー製ディストリビューションです。

openEuler

アップストリーム対応

ベースopenEuler 24.03 LTS(RPM/dnf、自前リポジトリ)+ RVCK 6.6 カーネル。RISC-V は RVA20 と RVA23 の 2 系統のビルドがあります

サーバー/企業向けの RISC-V 基盤で、RVA23 + Server Platform 仕様の整備が最も進んでいます。個人の開発ボード用途なら、サーバー検証をしたい場合を除いて RevyOS/Bianbu の方が楽です。

openKylin

アップストリーム対応

ベース独立ビルド(deb/APT + 自前リポジトリ、UKUI デスクトップ)。3.0 は Linux 7.0 カーネル、2.0 SP2 が長期安定版

中国製デスクトップ OS の RISC-V ブランチですが、ボード対応がバージョンごとに分断されています(3.0 は K3/V100 のみ)。中国製デスクトップスタックを評価したい人向けで、TH1520/K1 の旧ボードの日常用途には向きません。

deepin

ベンダー派生

ベースDebian 系 + deepin 独自リポジトリ(deepin 25「crimson」)。カーネルはボードごとに 6.6/6.12/6.16、DP1000 はメインラインカーネル

デスクトップが最も美しい中国製ディストリビューションですが、RISC-V ブランチはコミュニティのプレビュー扱いでボード別に tar.xz を配布しています。評価や試用向けで、唯一の日常システムにはしないでください。

実際によく使われるボード

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ディストロ × ボード早見表

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